境界線を作ることは壁を作ること?

さて、エンパスやHSP、又人間関係で葛藤を抱える人にとって、境界線を作ることが大事だと聞いたり、学んだりしてる方は多いと思います。

しかし境界線を築くことが苦手な人はすごく多いでしょう。かくいう私もそうです。

それはなぜなのでしょう?
いくつか理由を挙げてみました。↓

problem1・境界線の作り方が分からない

干渉されて育った、共依存関係にある、助けてあげなければいけない可哀そうな人が周囲にいる(と感じる、又は相手からアピールされる)ような境界線があまりない日常にあなたが慣れている場合や、暴力を受けた過去があるなどの身体的な境界線が守れなかった体験を持つ場合、境界線の作り方が分からないのです。ー新しい方法を知らないと思いつかないという原理もあります。

→ 自分の中で「実は少ししんどいな」など、どこかで無理をしているあなたがいるはずです。それをまずは発見して行きましょう。見つけづらいかもしれませんが、繊細に観察してみましょう。そこから心地よい境界線を作っていくことができます。(カウンセリングの場合は、ロールプレイをしたり、フォーカシングをしたりしてあなたの本当の声を聴くことができます)

problem2・境界線を作るということは相手に対して失礼だと思う(罪悪感がわく)

相手に対して愛情を感じている場合や、「いい人でありたい」と思っている場合は特に、『その要望に対して私は応えれない』とか『あなたはそう思うのね、でも私は違う意見なの』ということは相手を否定しているようで罪悪感が湧き上がってくる人が多いです。又、境界線のないカップル関係では特に、『〇〇してほしい』と相手から何から何まで押しつけられることも多いでしょう。

→ 自分自身の中の信念、「いい人であるべき」や、罪悪感への取り組みが大事になります。

problem3・境界線を作って、今まで感じていた共感力や直感などの能力を失うのは嫌だと思っている

じゃじゃ~~~ん!実は私はこの思いが強かったです。「境界線を作ると、エンパスの能力が失われる」と思っていると、「健全な」境界線は築けないのです。

そして次につながりますが、

problem4・境界線を作るということは、相手と壁を作るということだと思っている

境界線を「壁」とどこかでイメージしてしまうとすごく抵抗感が湧きますよね?
壁は相手とあなたを隔てますね。しかし境界線を作ったからといって、人と関わらないようにするとか、拒絶するということではないのです。この部分をよく考えてみてください。

もう一度言います、境界線は壁ではありません。まずはあなたのオーラみたいなものだとイメージしてみてください。あなたのオーラは何色でしょう?それはあなたのものですし、あなたがちゃんと持っていて良いものです。
(性的被害を受けないためにも、人があなたの意思に反して近づき過ぎる場合に身を引いたり、近づかないでほしい、と伝えたりすることはとても大事なことです)

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境界線って何?

さて、ここまで話してきて、「境界線ってそもそも何?」ということについて触れていませんでしたね。

有名な覚者の一人であるバイロン・ケイティは3つの境界線について述べています。

my business

his(her) business

God’s business

私の仕事は私の仕事、彼(彼女)の仕事は彼(彼女)の仕事、神の仕事は神の仕事

私の仕事は、私の行動や思考や感情や感覚です。

彼(彼女)の仕事は、彼(彼女)の行動や思考や感情や感覚です。

神の仕事は、私や彼や彼女に出来ない仕事です。

あなたの行動の責任はあなたにあります。

私の行動の責任は私にあります。

(私やあなた、それぞれの行動の責任をそれぞれが持つということが、境界線を守るということです)

当たりまえでしょ、と思いましたか?

では、あなたに質問です。

『私を怒らせないで!』とあなたの恋人や家族や子供に言ったことはありませんか?

他者からの明らかな嫌がらせ、暴力を受けているのでない限り、他者の行動や発言に対して「怒る」ということをあなたは選んでいるのです。その責任は「あなた」にあるということです。ですから『私を怒らせないで』と他者に押し付けることは「境界線越え」になります。(ちょっと私も耳が痛いですが)

しかし、~~はやめてほしいなどの要望を相手に依頼してはいけないと言っているわけではありませんよ。その後、相手がどんな判断や行動をするかは、そう、相手の仕事なのです。

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健全な境界線作り

さて繰り返しますが、境界線を作るということは壁を作ることではありません。

健全な境界線作りに取り組んでいけると、

・ストレスが減り

・安心感が増し

・自分を大切にでき

・自己肯定感が高まり

・自分の人生を生きること・やりたかったことにフォーカスできるようになり

・過去に受けた暴力などのトラウマが癒され

・新しい人間関係が構築されます

あなたが思っている以上に境界線作りのメリットは、大です。それは私のクライアントさんがたくさん示してくれましたので、断言できるのです。

 

境界線作りも含めたクリエイティブなワークプログラムを提供しています。

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熟年離婚を防ぎ、幸せに生きる秘訣・精神的両性具有

「大人のための心理童話ー心の危機に処方する16の物語」について、

とても分かりやすく童話を解説されており、読みやすいのはアラン・B・チネンというユング派の精神分析医だからでしょう。

まず筆者は、おとぎ話を青年童話、中年童話、老年童話とカテゴライズしている。そしてその中で、めでたし、めでたしで終わったおとぎ話のその後の展開、すなわち王子様が禿げ、お姫様が中年女になるとどうなるかを描いたものを中年童話と呼んでいます。

上巻より(引用)

なぜ中年童話は男女の役割を逆転しようとするのか? カール・ユングはこう説明している。男たちが中年になると、伝統的に女性的関心や欲求と考えられているものと、取り組み始める。中年男性は、青年時代に夢中だった権力や地位を求める男性的闘争から抜け出し、人間関係や感情に戻ってくる。それは、たいていの男たちが、青年時代には女々しすぎると言って拒絶したものなのだ。

反対に、女たちは自己主張、自主性、冒険心といったものー典型的な男性的特質ーをとりもどす。ほとんどの社会が幼少から女の子たちに強制している従順で控えめな役、そこから女たちは脱するのだ。ユングの言葉を借りれば、人生の正午には「朝には大切にされていたすべての理想と価値が逆転」するのである。

(中略)彼女たちは装飾品よりは自立に、より強い関心を抱くようになるのだ。

精神的両性具有が中年期に増加し、結婚に満足している夫婦は、もっと若い人や不幸な夫婦ほど、昔ながらの性的役割を演じていないことを筆者は指摘する。

両性具有は、上手な加齢の秘訣であると。

面白いですね。長年生きてると固定した性、女性性や男性性に飽きてくる、というのもある気がします。

カウンセラーという援助する人も、そうなんですよね。

母的なものだけでなく、父的なものも必要なんです。

なにはともあれ、童話の世界面白いです。

shine

 A photo by Roberto Nickson. unsplash.com/photos/7BjmDICVloE