今まで頑張ってきたけど、他人と関わることがつらい、そんなあなたへ
あなたは家族や親せき、夫婦関係、仕事、恋愛や友人関係において、みなが心地よくいられるように、物事が円滑に進むように、譲ったり合わせたりして、周囲からも喜ばれていたことが多かったでしょう。
しかし、もしかしたら良い人でいすぎることや、自分の意見を言わず人に合わせるあなた、ひたすら頑張りすぎるあなたに周囲の人からあらぬ誤解を受けたり、今までの努力が相手に受け入れられなくなっているということもあったかもしれません。
さて、他人と関わるのがつらい今のあなたは、これまでの頑張りが続けられないくらいストレスを抱えて疲れ切ってしまっている可能性が高いです。もしくは頑張り切れない時に、周囲から責められたり、よそよそしい態度を取られた感じがしたために、罪悪感を感じてしまってやりきれなくなっているのかもしれません。
そんな時は、まずは、自分の身体を最優先にしましょう!
あなたの人生です。これ以上ストレスを抱えてうつになったり、病気になったりしても誰かに身体を取り換えてもらうことはできません。
ということで、まずはあなたの身体を最優先にいたわりましょう。
疲労困憊のあなたには
①身体を休めること、会社を休むこと、などをまずはサポートしたいところですが、どうしてもそれがしづらい場合は、②緊急策として(これ以上ストレスを溜めないために)他人と関わる機会を減らすという努力も必要です。
しかしそれが出来たとしても全く他者と関わらないで生きていくということはなかなか難しいですし、又それはそれでさみしく感じるものであったりしますので、
③頑張らない範囲で人と心地よく関わることができるようにサポートさせて頂きたいと思います。
とは言っても、「それが出来ていたら苦労はしてないよ」と言いたくなったかもしれませんね。もしかしたら、「頑張らないってどういうこと?!」」と今までの自分を否定されたような、怒りが湧いてしまったかもしれません。
あなたは今まで並々ならぬ努力をしてきたことでしょう。しかし、今立ち止まって見るいい機会なのです。
私が学んだユング派プロセスワークには、『問題の中に答えがある』という考え方があります。『今まで頑張ってきたけど、他人と関わることがつらい』というあなたのお悩みは、『これからは頑張らない新しい道をあなたが選んでゆく』ための素敵なサインであると私は信じます。
さて、『頑張ってきたあなた』が『頑張らないあなた』や、『負担のない範囲でほどほどに頑張るあなた』に変わるためには取り組むことがそれなりにあります。
(共感力の高いエンパスや繊細なHSPは他人のエネルギーに敏感なため、他人の望みを強く察知してしまい、自分以外の対象にエネルギーを注ぎすぎてしまう傾向がありますので、反対に自分に取り組む/エネルギーを使うということは大きなチャレンジですね。)
頑張らないことを選ぶ時、
仮に、
・「疲れてるみたいだから会社を休め」と上司に言われて、「はい、そうします」と答える時
・恋人から「どこ行きたい?」と言われてあなたの行きたい所で良いよと言わずに「~~に行きたい」と言ってみる時
・ちょっとしんどいという理由で、夫のために作っていた料理を作らないでカップ麺にしようと決めた時や外食を提案してみる時
・家族からの頼みごとを断る時
これらの対応を想像するだけであなたには何とも言えない抵抗感が生まれるでしょう。そこはあなたの潜在意識にある思い(例えば「良い人でいなければならない」「私の気持ちは受け入れられるはずがない」など)が実は刺激されているからです。
そんな思いを潜在意識に抱いていると、あなたが条件反射的につい頑張りすぎてしまうということが起こります。
(潜在意識に関しての参考:「やりたいことがあるのに取り組めない」あなたへ)
セッションの場では、理想の人間関係を話してもらったり、実際に色んな場面を想定してクライアントさんとロールプレイングを行ってみたりします。そうすると(潜在意識からの)繊細な感覚がクライアントさんの身体から生まれてきます。カウンセラーはそんな感覚を大事にしてフォーカシングなどのセラピーを行います。そうすることでクライアントさんの信念や思い込みが緩んでいき、徐々に、断る力や自分の意志を相手に伝えてもよいというエネルギーを増やしていかれます。
そして実際の関係性のなかで、初めて自分の気持ちを正直に相手に伝えることが出来たり、自分の望みを相手に受け入れてもらったりという風に新しい関係を育んでいかれます。
さて、もう一度取り組むポイントを整理すると、
ストレス度が高い状態のあなたへは
①休息をとり
②他者との関わりを減らすこと をサポート致します。
そして
③つい頑張ってしまうあなたの衝動に取り組み、心地よい範囲で他者と関われる自分作り を応援致します。
休息をとるまでではないというあなたは③に取り組むと良いでしょう。
A Path in the Woods (ア・パスインザウッズ)は自分を大事にするためのカウンセリングルームです。
まずは、あなたが無理なく、自分らしく、残りの人生を生きることがとても大事ですね。
(参考:「人の期待に応えて生きるのはもうしんどい」あなたへ)