物わかりの良い親の下に生まれないこと・・・「霊性向上のためのガイドブック」より

みなさん、こんにちは。今回は、『苦しい人生を送っている人は損をしているのか?』ということを考えてみたいと思います。

世の中には、「助け合う家族」、「CMで流れる理想的な家族像」、「親から無条件に愛される子供」という存在やイメージがたくさんありますが、実は条件付きでしか子供を愛さない親は多く存在しますし、アルコールやギャンブル、DVの親の下で育った子供も多く存在し、殺伐とした家族関係や、そりの合わない兄弟や憎み合う兄弟もしっかり存在しています。

そして、そんな家族の下に生まれた人は、ひそかに理想の親像や家族像を持ち、大人になってもこうしてくれたら良いのに、などと夢想したり、悲しんだり、人によっては相手に要求したりするものです。要求する相手がパートナーであったり、恋人であることも大いにあるわけです。(要求を持ちながら相手に伝えることが出来ない人も多くいます)

ーそういったことが良い悪いではなくです。

以下、「荘子・内篇ー霊性向上のためのガイドブック」由井寅子著 より引用のご紹介です。

(中略)この、すべてを受け入れる受容性の中に、本当の愛があるのです。

そういう受容性に富む親の下に生まれた子供は幸せです。

つまらない価値観を押し付けられることがないからです。

優秀でなければならない、人に迷惑をかけてはいけないなどといった偏った価値観を植え付けられることがないために、

自己否定することもなく、自己否定することがないために、自己の存在価値を証明しようとすることも、愛を求めることもなく、

インナーチャイルドも形成されず、真我のままに生き、何物も否定せず何物も受け入れ、他人も自分も傷つけることなく、自然でいられることが出来るからです。

しかし別の見方をすれば、それはつまらない人生とも言えます。

つまらない価値観を埋め込まれ、自己否定してどんどん迷路に入っていく、その迷路を脱出し、ゴールに到達しようと努力することで、ますます深く迷路に入っていくが、

ある時、迷路そのものが自分自身の反映であることに気づき、迷路を脱すべく自我を、すなわちそれを内側から支えている自己否定を一つ一つクリアしていく、

つまり頑張らなくなることを通して迷路を脱しゴールに到達する、というとても楽しい人生ゲームを楽しむことができないという見方をすれば、

そのような、ものわかりのよい親の下に生まれるのも、必ずしもよいことばかりではないわけです。

(引用ここまで)

理想的な親の下で生まれた人もいると思います。しかしそれはそれで、良いか悪いかよく分からないと思うのです。

自分の人生が生き辛いと感じたり、大小それぞれの難問を抱えている人はたくさんいると思いますが、(親問題しかり、トラウマ、人間関係、繰り返すパターン、災難などなど)それぞれが克服するテーマがあると思うのです。

そんなテーマは何かしらと思って人生を見るのも大事だと思う、今日この頃です。

そんなテーマを見つけて取り組むこと、それは容易ではないかもしれませんが、

そのミッションを通してあなたの魂を輝かせる道のりが待っているのだと思います。

わたし、あなた、それぞれの人生を楽しみましょう♪

(過去ブログ:エンパスが地球に生きる★たんたかたんLifeより転載)