嫉妬してしまって苦しい時/仕事・人間関係(嫉妬①)

この世には、「自分は自分、人と比べない」とか「今日よりも明日はより良い自分になる」といった、爽やかな言葉がありますね。

しかし、実は人はたくさん嫉妬します。大人になっても、恵まれている人でも、有名人でも、賢くても、権力者でも、醜い嫉妬をします。そしてその嫉妬している人が何らかの権力者であれば、パワハラ・モラハラなど、大なり小なりの嫌がらせをすることもあります。又、嫉妬心を暴走させて人を殺めるという事件に発展することもあります。

精神科を訪れ、人間関係の悩みを持っている人の中には、仕事の能力が高かったり、人から好かれたりと、この嫉妬の被害に遭っている人が実は少なくないそうです。

二人兄弟でどちらかが親から贔屓されているとか、グループの中で誰か一人が先生に褒められたとか、友人が新築一戸建てを買ったとか、旦那が男前とか、子供が有名校に入学したとか、数限りなく嫉妬心が掻き立てられる状況は存在します。

嫉妬ってすごくやっかいに見えます。

ドロドロビワビワ、そんなものはないことに(抑圧)したくなりますが、

それに気づかないと、人に意地悪をしたり、悪い噂を流したりする嫌な人になりかねません。

冷静になるための第一歩

しかし、嫉妬をするのもされるのもどちらも苦しいものです。

嫉妬して居心地の悪い気分になったら、

「嫉妬心」は誰にでも、普通に起こるものだと、まずは認識することが、

『冷静になるための第一歩』かと思います。

その嫉妬の感情は、『なんだかあの人嫌いかも~』の中に巧妙に隠れていたりします。それほど、嫉妬する=かっこ悪いこと と私たちは思いがちだからです。

ですから、自分の嫉妬心に気づくだけでもすばらしいと自画自賛しましょう。

しかし嫉妬の向こうには・・・

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でもここで声を大にして言いたいのは、実は嫉妬も、本来の”素敵な”あなたを発見するためのスペシャルなゲートの一つだということです。

私の学んだプロセス指向心理学(プロセスワーク)はその名の通り、クライアントさんの『プロセス』を大事にします。その人がどういう風になっていくプロセスがあるのか、その人が開花させたいものはどんなものなのか?を丁寧に見ます。

それはクライアントさんが見た不思議な夢からであったり、悩みや今気になっているものであったり、クライアントさんが示す身体の傾向など多岐に渡ります。

そこで嫉妬心に戻りますが、嫉妬するということはその向こうに何があるのかしら?と紐解いてみるのが一つです。

私はイチローには嫉妬しません。

自分と全く異なった遠いフィールドの人だからです。

嫉妬心は狭いフィールド(近しい関係性)や、自分が秀でたいフィールドでより刺激されて湧き上がってくるものです。

私自身の話をさせてもらうと、自分の人生において別の苦労はありましたが、嫉妬心というものからはかなり自由に生きてきたという自負がありました。

元々負けず嫌いではあったものの、くだんの「ライバルは過去の自分」的な考え方が好きだったので、誰かに嫉妬心を燃やしている友人を見て、ああ自分はあんまり嫉妬心がないなぁ、ラッキーだなぁと思っていました。

しかし、セラピストという私にとっての天職に出会ってから、簡単に嫉妬する自分を発見してとても愕然としたことが多々ありました。「〇〇から〇〇まで幅広く活動されているウン十年のカウンセラーさん」や、「〇〇ヒーリングをして、〇〇の資格も持って活動しているセラピストさん」を見ると、穏やかでいられないわけです。

しばらくは嫉妬心に悩まされましたが、すごいセラピストさんはたくさんいるので、では自分ももっと頑張って良いセラピストになろう、というモチベーションに変えてゆくことができました。(ありのままが良いんじゃない?それってエゴじゃない?と思った人はいますか?でも頑張るってことは悪くないですし、健全な競争心ってありだと思うのです)

自分はどうありたいか? 何を大事にしているか?という原点

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又、そこで押さえておきたい大事なポイントは、『自分はどうありたいか?』ということです。

誰かに負けないため、という自分を追い詰める考え方ではなく、どんなセラピストでいたら自分も楽しめるかとか、どんなことが提供できたら幸せかをとことん追求しました。これはそれなりに時間をかけて自問自答し続けることが大事でした。

嫉妬心を感じた時は、自分が本気で追求して極めたい分野であることが多いです。そんな時は、この人すごいな、よし自分も頑張ろう、というモチベーションにするチャンスです。

☆モチベーションに変えれない、そういう問題じゃない、という場合

☆どの分野でも、誰にでも嫉妬してしまうという場合

は一人で無理せず、専門家にご相談ください。

嫉妬心の奥にはあなたのまだ見ぬ才能や幸せが眠っていることもあります。恐らくあなたの長期のプロセスです。

見つけたい、育てたい、という方は是非ご一緒に取り組みましょう。

「人より秀でること」が人生の最終目的?

もう一つ、ヒントを。そのフィールドで頑張りたいわけではない、もうそれなりに頑張ってきた、というあなたへは、そこから離れるのもひとつの選択です。

職場や家族関係など、簡単に離れるわけにはいかない場合は、そこで費やすエネルギーを別の楽しい所に持って行くのもすごくアリです。そういったものをクライアントさんご自身が見つけられて人生をより良く楽しまれてること、とても多いです。

今回はこのへんで終わりますが、嫉妬する、されること、の中にはよく見てみるとまだまだ相当ジューシー(美味しい)なプロセスが隠されている気がします。
(嫉妬心と「自分の方が評価されて当然」という自己愛が手を組むと相当ダークなことになりますが、又別の機会に書きたいと思います)

取り扱い注意、でも取り扱うのは大事だなと改めて思いました。

bara
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